さあ、その幻になりつつある結城地方の郷土料理
「いとこ汁」ですが、里芋、大根、人参、ごぼう
こんにゃく等の根菜だけを煮て「けんちん汁」を作
って、そこに別に煮た、小豆を入れて出来上がり。
なるほど、根菜だけで葉ものは入れないので「いと
こ」という訳ですか。みんな土の中です。
小豆が入っているので、想像では甘いのではと
思いがちですが、小豆は砂糖を使って煮ていないの
で、甘くはないそうです。
ダシと、醤油と味噌だけの全く素朴な料理なのです。
このあたりは、冬は「日光おろし」が吹きすさんで
寒いですからね。こういう料理であったまって来た
のでしょう。
でも、宮田さんのような農家ですと自分のうちで
野菜がとれるから具沢山の美味しい「いとこ汁」が
作れますが、普通の家ではこれだけの種類の野菜を
買うとなると大変ですね。小豆も高いですし、、、
もう今では、幻の高級料理なのでしょうか？
さあ、、、、、
出来上がりました！
食べてみると、、、、、素朴で美味しい！！！
野菜の甘みがたっぷりと汁にしみこんで、あったま
ります！（今日は雨も降って寒かったですから）
お祭りで、この「いとこ汁」を千人分も作った地元
の奥さん達は、
「おいしいんだけど、家では子供が小豆が苦手で
豚汁のほうが人気があるんです、、、」
と。う～ん、やはり幻の郷土料理か。
ちなみに、この「いとこ汁」はお隣の「しもつかれ」
で有名な栃木県の郷土料理になっています。
「しもつかれ」のようなビックラ味でなくて助かり
ました！

大きな鍋で作った「いとこ汁」。
食達の写真は、、、忘れました。
なにしろ、我を忘れて４杯も食べましたので！