栄町の七不思議伝説

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08.02.10 Sun
ブログ踊り放題!

栄町の七不思議伝説

昨日のラジオは千葉県、、、といっても限りなく
茨城県に近い栄町の地元に伝わる伝説の検証に行
ってまいりました。
成田の隣のこの地域は、古い町に新しい新興住宅
街がミックスされた新旧入り交じった町です。
ということで、地元の小学校の生徒も、昔から住
んでいるおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に生
活している子もいれば、ここに越して来た新しい
家族もいるので、ここは流行の「都市伝説」なら
ぬ「地元伝説」の研究発表をすることでもって、
この地域を深く知ってもらおうと小学校と博物館
が共同で企画したのです。
伺ったのは「酒直小学校」。(さかなお)
生徒達は2学期中に、それぞれ班に分かれて「不
思議伝説」を調べて、丁度昨日がそれぞれが発表
する日でした。劇にしたり、紙で作った人形劇に
したり、それぞれが工夫に満ちていて楽しい発表
会でした。
その中の一つが「酒直」という名前にも関係のあ
る「子は清水」という不思議伝説。
その昔、大酒飲みの父がいて、その酒代を子供が
薪や魚を売って稼いでいましたが、ある日どうし
ても売り上げが無く、とぼとぼと帰る途中に清水
が沸いていてしかたなく「この水がお酒だったら
なぁ」と徳利に水をくみ、家で待っていた父に飲
ませると「うめぇ~!こんな旨い酒は飲んだ事が
ない!」と大喜び。子共は不思議に思って翌日そ
の井戸の清水を飲んでみるとただの水であった。
なるほど、「水」が「酒」に「直る」からこの地
は「酒直」。
さあ!これは本当かということで、発表会を見て
から早速地域コミュニティー「ふれあいプラザ」
の長谷川さんに案内されて、いまも残っていると
いうその清水が沸いている井戸に行ってみました。
さあ、ラジオの生放送です。
この湧き水を飲んでどう表現するか、、、
「子供に『サンタクロースなんていないよ』って
言えないからな~。」
というディレクターのひと言で、もうここは伝説
が本当だったと言うしかないと決意して、ひしゃく
で水を汲み一口飲むと、、、、、
「かぁ~!うめえ~、こりゃ本当に上等の酒だ!」
スタジオの永さんが、
「お酒って、作る人が目指しているのは『いかに水
に近いか』だから、その伝説は深いよ。」
と仰ってくれて、非常に助かりました!
謝罪会見も覚悟の生放送でしたが何とか無事でした。
ここには、「房総のむら」という広~い「江戸村」
のような観光博物館もあって、見所が一杯です。
あの「純情きらり』のロケ地としても有名です。
「雷うどん」が美味しくて暖まる!
広報の糸原さん、色々とありがとうございました!
何よりも、あちこち探検して地元の伝説を知って、
それを嬉しそうに伝えてくれた子供達の笑顔が忘れ
られません!
他の「七不思議伝説」もこちらからどうぞ。

かくれ座頭という妖怪が住むといわれる、岩屋古墳。
東日本で一番大きい古墳です。

ここが、古墳の入り口ですけれど、こりゃ、何か住んで
そうだ!
この妖怪は、祝言などがあってお膳が必要な時にお膳を
揃えて貸してくれたという、いい妖怪です。

大雨が降っても、日照りが続いても水位が変わらないと
いう、不思議な「不増、不滅の岩」

ここが大人が飲むとお酒で、子供が飲むとただの水という
湧き水の井戸です。お試しあれ!

幼い子と母親が人柱になって、堤の決壊を防いだという
坂田が池のほとりの「片歯の梅」。
生け贄になった子供がかじっていた梅の実のような、
半分だけの実が成ったという梅です。
「切ないです、、、、、」
という、小学生の感想が耳に残っています。
永さんも、この中継の「伝説」を受けて、岩手の遠野
の「河童伝説」のお話をされていましたが、そんな心
温まる「まことしやか」な話がしずらくなる、窮屈な
世の中は嫌ですね。
先週、世の中を騒がした言動が「ラジオ」という素敵
なメディアからの発信だった事が悲しいのと同時に、
これからもラジオの「いいゆるさ」を大切にしたくて
一生懸命に「まことしやか」な事を放送しました。
ラジオが皆様に変わらなく愛される事を望みます。

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