消防団という生き方

Detail ── 記事詳細

08.03.11 Tue
ブログ踊り放題!

消防団という生き方

先週のラジオは消防団員募集に一肌脱ぎました。
とはいっても、実は消防団の事について全くの
素人でして、いやぁ~、何から何までビックリ
の連続でした。
まず、朝早くに荒川区は尾久の消防署に挨拶に
伺いましたが、署内に入ると皆さん現場服で動き
回っていてピリピリしたムード。消防署ですから。
で、その中でひときわビシットした、やや年輩の
カッコいい制服の方がお二人。胸には勲章が沢山
輝いていまして、これは確実に署長クラスのお方
達、、、、と、思いきや紹介されてビックリ!
このカッコいい制服の人が地元消防団の方。
えっ、消防団ってハッピ姿じゃないの?
その日は、高層マンションで演習があるというの
で消防団の人達にくっついていきました。
まずは、格納庫から加搬ポンプ車をだして、みんな
で押しながら現場に。このポンプ車カッコいいんで
す。何か模型で作りたくなる琴線に触れる格好良さ
です。ところが、現場につくとそこには巨大な、は
しご車がすでに到着していまして、さすがにはしご
車とポンプ車を比べると、本当に模型みたいです。
さあ、演習です!8階から火が出たという設定で、
ただちにはしご車のはしごが伸びていきます。
早い!早い!10秒かからずに8階まで到達!
次々に住民が助けられていきます。
その間は消防団の人達はといいますと、階段に回っ
て避難して来る人達の避難路の確保です。それとマ
ンションの周りの野次馬整理。
完全に裏方に徹しています。
「大体の仕事が、野次馬の整理と、あとは地域に密
 着していますので、どこの家が何人家族だとかそ
 ういう情報を署員に連絡して迅速に人命救助出来
 るようにしています。」
大変な仕事じゃないですか。では、夜中に突然出動
連絡が入る事もあるんですよね?
「もちろんです!でも、深酒したときは、現場には
 出ませんで、みなさんの無事を祈っています。」
こんなに、大変な仕事でも、頂いているお給金は
年間で4万と500円、、、年間でですよ!
「消防団員でお金の為にやっている人はいませんよ」
皆さんそうおっしゃいます。夜中に出動して、消化活
動の補助をして、尚かつ消防署員達が帰った後も、残
り火のチェックで現場にしばらくは居残ります。
「夜明けを現場で迎える事もありますね。」
それでも皆さん、何十年も消防団で活躍されている方
もいます。
今、この消防団員が不足しているそうです。
みなさん、いかがですかこんな生き方。
それと、現場にいると素人目には消防署員か団員かの
区別はつきませんね。
そういえば、高校生のときに同じクラスの浅田くんが
「この間近所で火事があってさ、消防車がウ~ッって
 サイレン鳴らして走って行った後に、おじさんの消
 防署員が乗り遅れたんだろうね、チャリンコで必死
 こいて走っていくんだけど、それが滑稽でさ。」
といっていたのを覚えていましたが、きっとそれは署
員ではなくて、団員さんだったのですね。
30年たって謎が解けました。

みなさん、ビシットしていますね。

これが、何とも格好いいです。

高くて怖いです。

Archives
Category
Recent Entry