稲本正さん。

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10.05.16 Sun
ブログ踊り放題!

稲本正さん。

「それいけ!民謡」で高山に伺えたおかげで、永さん
とも古くからのお付き合いのあるオークビレッジの
稲本正さんに会いにいく事が出来ました。
オークビレッジは、木の製品を様々な形でプロデュー
スしている、森の再生工場です。
お椀等の小物から、家具はもちろん、住宅、そして何
よりも有名なのは、イチロー選手や松坂選手のバット
の木を提供しているんです。
これは、大変なことで、それこそ何本も削ってようや
く1本のバットが完成するんです。さらに、それを選
手が吟味して、試合に使われる。
バットにならなかった木から、色々な小物を作ってそ
の収益金でまたアオダモの木を植えるんです。
そんなイベントが高山の森で今日ありました。
そんな地球規模の環境の事を常に考えている稲本さん。
永さんと仲が良い事が解ります。
オークビレッジの建物の木々に囲まれながら、稲本さ
んにたっぷりと森の講義をたったひとりで受けてきま
した。ああ、贅沢!
で、感動のお話しが、、、、、、、
どうして、木の葉は緑色か?
これまで生きていてそんな事を考えた事はありますか?
どうして、緑色なのか。
稲本さん曰く、あんまり植物学者も大事にしていない
事らしいのです。
だって、僕がこれまで生きていてそんな事は教わって
いませんから、そうなのでしょう。
稲本さんの答え。
「葉っぱはね、太陽の光と二酸化炭素で光合成をする
でしょう。で、太陽の光のいちばん強い光の色が緑な
んです。
 その、緑色の光を葉はほとんど吸収しないで外には
ね返すんです。
 つまり、自分は弱い光を吸収して、強い光は他の生
物に分け与えているんです。
 だから、葉っぱは緑色なんです。
 これ、もし、植物が人間みたいにわがままだったら
葉はすべて真っ黒ですよ。
 植物は人間達にこんなにひどい目に遭わされている
のに、人間と共存しようよって呼びかけてくれている
んだよね。
 それに、答えないといけないよ。」
何と言う素敵で、しかも、深刻なお話しでしょう。
これまで、僕は植物にほとんど「ありがとう」が言え
ないで過ごして来ました。
生きているだけで、376本の木を必要としているの
です。
なんて自分は自分本位でわがままな生き方をしてきた
のでしょうか、、、、、、
嬉しい事に稲本さんから、「ドングリの会」に参加し
ませんか、とお誘いを受けました。
これから、植物に対して何か御礼をしたいので、どん
どん参加して、日本の森に少しでも貢献したいと思い
ます。
このことを気がつかせてくれた、稲本さんに出会わせ
てくれた、永さんを始め「それいけ!民謡」やTBSラ
ジオ、そしてそれを支えてくれる視聴者のみなさん、
すべての人たちに感謝します。
稲本さんのお話しでニーチェが出て来たのには驚きま
した。
僕がニーチェが好きな事を見透かされていたようにも
感じました。
長いおつきあいの始まりです。
新宿の紀伊国屋書店の8階、オークビレッジにも足を
運ぶ事が多くなりそうです。
とにかく、いち早くこの感動を僕のブログの読者に。

ギャラリーの一部です。
森から日が差し込んで、最高のロケーションです。

坂本龍一さんのプロデュースした鳩時計。
坂本さんも環境の事を危惧する素敵なアーティストです。
稲本さんはYMOの時代からの友人だそうです。

イチロー選手のバットにならなかったバットです。
でも、無駄に木を使っているようですが、そうではなく
再生して循環させる事が森を活かす事なのです。

作務衣を着て、ますます永さんっぽくなった稲本さん。
この人が地球再生のキーパーソンです。
うまく行くと人類は生き残れます。
けれども、生き残れない確率の方が高いそうです。
これから、一緒に考えて行きましょう。

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