考える人。

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10.09.20 Mon
ブログ踊り放題!

考える人。

たまには深刻な話を。
「語り得ぬ事については、沈黙すべきである。」
といったのは、オーストリアの奇才ヴィトゲンシ
ュタインである。
最近、コミュニケーションがうまくとれない事で
あれこれ考えていたのだが、なかなか解ってもら
えない事はもどかしいと言うか、じれったいと言
うか、、、、
そこで、ふと、では「解る」とはどういうことな
のかと、立ち止まって考えると、そもそも「解る」
とはどういう頭の構造でもって解っているのかを
理解していない事に気が付く。
「解る」とか「気が付く」とは何なのか?
「解る」が分ればヘーゲルは簡単に理解できると
いうが、解る仕組みをほとんどの人は本当は解っ
ていないのではないだろうか。
「わかってくれ」ということは、野球でいうとホ
ームランのサインを出す事といっしょで、解かり
ようがないものに、解れというのは無理な事に気
が付く。
なるほど、ならば、解らなくても良いのだという
結論を出した方が、思索の森をさまよわずにすむ。
で、楽になる!
これが「あきらめる」という事なのかと、思うと
ヴィトゲンシュタインの沈黙の重さが解る。
ツァラトゥストラの住む山に登るには分れなくて
はいけない人もいる。
思索の先には悲しみもつきまとう。
そして、月日とともに、その悲しみを思い出す事
すら出来なくなっていく、、、、、
哲学するのには、涼しくていい季節でもある。

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