「三億円少女」

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10.09.28 Tue
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「三億円少女」

    Berryz工房のみなさま 
 
 「三億円少女」東京公演お疲れさまでした。
 僕がこれまでに観てきた芝居の中で、間違い
なく5本の指に入る素敵な舞台でした。その5本
の中には、つかこうへいさんの「熱海殺人事件」
なども入る位ですから、近年の感動でいうと、3本
の指に入るでしょう。
「三億円事件」そのものは、今でも記憶に残ってい
る、僕が子供の頃に起きた衝撃の事件です。
 これまでに沢田研二さんや多くの俳優がこの事件
をモチーフにドラマを作っていますが、そのなかで
も「三億円少女」の物語は群を抜いています。
 「いいなずけ」という、この自由恋愛に疲れた今
の時代にどう伝わるのかという、淡い恋心に対して
「破壊に向かう若者」に引かれて行く心。
そして、それらをすべて包み込むように抱きしめる
「時」という概念。
 「時間という神様」がくれた、最後の、本当に本当
に切ない、夢。
 あの、夢のような本当のようなラストシーンを観る
がために、本物の「三億円事件」があったのではない
かと思わせるほど、見事な物語。
 こんな物語を、作者はどんな悲しみの中から想像し
たのでしょうか?
 くわえて、Berryz工房のみなさんの純粋な演技に、
涙なくして最後まで観る事は出来ませんでした。
 サングラスを持ってこなかった事が悔やまれます。
 こんな素敵な芝居がこの世にある事を、そして、こ
んな素敵な夢を想像出来る人たちと、時代を生きられ
る事を幸せに思います。
                        
ラッキィ池田

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