拝啓 鬼龍院翔 くん

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13.01.05 Sat
ブログ踊り放題!

拝啓 鬼龍院翔 くん

 2012年の暮、「にほんごであそぼ」の初の公開

コンサートのリハーサルを終え、疲れ切って抜け殻の
ようになってNHKの西口玄関に向かう途中、スターの
放つそれとはあきらかに異質なオーラを放つ若者グル
ープとすれ違う。そのうちのジャージ姿のひとりが、
こちらに近付いて来て、か細い声でこう言った。
「あのう、、、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔といいま
す。NSCではお世話になりましたので、挨拶させてくだ
さい。呼び止めてすみませんでした。」
 そう言って、頭を下げると、そそくさと仲間のところ
に走って行ってしまった。こちらは頭が回っていなく
「ああ、そう、、、」と言えたかどうかで、彼らの後ろ
姿を見ながら、あれがゴールデンボンバーか、、、、、
とつぶやきながら駐車場に向かった。時期的に紅白のリ
ハーサルだったのは間違いない。そういえば、ゴールデ
ボンバーのボーカルが吉本のお笑い学校を卒業してい
と何かで知ったことがあったが、あのあまりにもショ
キングなパフォーマンスを自分と結びつけるまでには
っていなかったので鬼龍院君に挨拶されたことが「大
な事件」のように思えた。

なぜなら、振り付けの仕事で「ゴールデンボンバー」のパフォーマンスがサンプルとされることが増えて来ているからだ。「大人が眉をしかめながらも、その存在を認めざるを得ないものROCKという。」と、村上龍氏のコラムで読んだが、まさに彼らのダンスは僕も眉をしかめる程のROCKだ。しかもNHKの紅白と言う大人が認める程の。

どんなデザイナーにも創造出来ない「ルーズソックス」のヒットのように、明後日の方向から、いとも簡単に、空間を支配して行く流行というエネルギーを、羨ましい程にもった彼らのダンスを、無視出来ないどころか、応援をこえて、尊敬しなければすまない立場に立たされたことに、嫉妬か喜びのどちらかを選択しなければ立っている資格さえない程の衝撃だ。

「年の終わりに、『女々しくて』の衣装を焼き捨てる!」と言った彼らのドンドンと前に突き進むセンスを、こんどは僕が見習うことにしよう。

NSCの授業では、教室で汗かき叫びながら、ガムシャラに何かを教えたのだろうから、今度はガムシャラな彼らから、この先のROCKを学びたい。今度会ったら、こちらから挨拶に伺わなければならないだろう。「いろいろ、学ばさせていただきました。」と。ゴールデンボンバーを、今は「尊敬」することでその差を埋めることにしよう!

  


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