振付けの著作権問題

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07.10.09 Tue
ブログ踊り放題!

振付けの著作権問題

今、振付けの著作権問題が法廷で争われている
ということで、ワイドショーでコメントを求め
られましたが、大変恐縮ですがお断りしました。
いつも観ているいい番組でしたので、残念でも
あります。
理由は、僕にとってもこの問題は大変難しい問
題でひと言ではとても語れませんし、訴えてい
る側にも訴えられている側にも有利な発言はし
たくはなかったからです。
はっきり言いますと、振付けに著作の権利を求
めると、「自分で自分の首を絞めかねない」状
況になるでしょう。
  
   「振付けは誰のものか」
という問題に関しては、一度売ってしまった振
付けは、当然買った人のものでしょう。
ですから、厳密には自分が作った振付けでもギャ
ラをもらってしまったらその踊りは、買った人、
たとえばコマーシャルのクライアントやレコード
会社に無断で、振り付け師本人が踊るのも本当は
いけないのかも知れません。
でも、僕たちがいろいろと自分の作品を踊ったり
宣伝したりするのは、その作品をみんなに広めよ
という活動としてですから、許されているのです
ね。
今回も、雑誌社は「いい振付けを広めよう」とい
う事で掲載したのだと思いますが、そこに著作権
が派生する事に今後なったら、なんだかややこし
くて扱い辛くなって「踊りものは、止めておこう」
という事にもなりかねないかな、という心配も出
て来ますよね。
あくまでも僕の意見ですが、今後天才土居先生の
作品はもっともっと、オープンに紹介されてみん
なに愛されて欲しいです!
今回の問題は「日本一有名な踊り」に関する訴訟
で、他の振付けには該当しませんね。一色単に語
る事は意味が無いでしょう。
最後にひと言。
「フレッドアステアとジンジャーロジャースの
 タップには、著作権は無いでしょう。
 でも、誰も真似できません!
    それが、芸術です。  」

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