「サンスポーツ戸頭店」でグラブの再生。

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08.04.01 Tue
ブログ踊り放題!

「サンスポーツ戸頭店」でグラブの再生。

さあ、いよいよプロ野球セリーグが開幕ですね!
昨年から、広島のカキを応援しています。(先日も
広島のショッピングモールでC☆NAちゃんと「カキ
のうた」踊ってきました!凄い人でしたね、ありが
とうございます!)
そんな、広島カープもジャイアンツも仲良く幸先の
いいスタートを切りました!(トホホ、、、)
さて、先週はラジオで「グローブの再生」をリポート
してきました。
伺った先は取出です。千代田線に乗っている人は皆さ
ん「取出行き」に乗っているので名前はご存知でしょ
うが、取出まで行った人はいますか?
ここには、国内でも珍しい、ボロボロになったグローブ
を直しているスポーツショップがあるんです。
「サンスポーツ戸頭店」!この名前覚えておくといいで
すよ。
なんだか、懐かしいなあ、、、街のスポーツ店。そうい
えば子供の頃、街のスポーツ店って、そこのおじさんと
仲良くなって、よく野球の相談したり、キャッチボール
したりしていたもんな、、、
「サンスポーツ」にはそんなおじさんたちが沢山います。
で、もともとは地元の野球チームのグローブだけをオー
バーホールしていたんです。それが、いつのまにやら全
国から壊れたグローブが寄せられて、その数、千個、、
今でもラックにはボロボロのグローブが山と積んであり
ます。
「もう、限界ですよ!今日も、また50個届いたし。」
こう嬉しそうに嘆くのは店長の寺田さん。
何とジャイアンツの原監督とは「テッちゃん」と呼べる
仲です。その東海大相模からもグローブが沢山来ていま
した。
直すのだってもちろん安くありません。まずはビックリ
する事に、水を張った流しにグローブが浸かっています。
「水につける事で、汚れと色を一旦落とします。で、革
の毛穴を掃除して、呼吸しやすくさせるんです。やみく
もにオイルを塗るのは間違った手入れ法ですよ。こうし
て水に付けても、革は元の形を覚えているんですよ。」
やっぱり、街のスポーツ店ですね!でも、そこからグロ
ーブを乾かし、切れた革ひもを全部取り替えて、破れた
部分の革を張り替えて、最後に色を元通りに綺麗に塗り
替えて、、、うわッ!新品みたい!ですから直すのだっ
て安くないんです。だいたい1万円以上かかります。だ
ったら買った方がいいのでは、、、
「グローブって、自分の好きな型にするのに時間がかか
るんですよ。ウチの息子も野球やっていまして、僕がグ
ローブを実験材料としていくつも支給するんですが、使
うグローブは、必ず同じ奴一個だけ。結局、新しいとか
格好じゃなくて、使えるかどうかですから。」
なるほど!ファッションじゃなくて、エラーしない為の
死活問題ですね。納得!
で、ここでは何とグローブだけじゃない。スパイクも。
これが、もう、サンダルじゃないかってくらい穴空いて
ボロボロのスパイクが並んでいる。
これをみんな、野球好きのおじさん達がお店の一角で、
黙々と直しているんです。キッチンではおねえさん達が
おしゃべりを楽しみながら、グローブをタワシでごしご
し。みなさん、野球少年達のお父さんお母さんたちです。
ここは「ファミリーグローブ再生工場」です。
さて、ここから先は、更に凄い話で少年野球チーム関係
者がビックリするお話。
実は、寺田さんの息子さんも所属するリトルチームがあ
りまして、小学生の時は軟球です。これが、中学に上が
ると硬球を扱うのですが、そのときに、あせって硬球用
のグラブを買ってしまう子がいる。で、しばらくしてポ
ジションが決まったときに、そのポジション用のグラブ
を買い直さないといけない事もある。
そんな、無駄をしないために、寺田さんは軟式用のグラ
ブの手の平部分だけを厚い硬球用の革に張り替えてあげ
て、まずは硬球に慣れてもらう。そして正式にポジショ
ンが決まったときに改めてそのポジションに合ったグラ
ブを買ってもらう。
これって、経済的だし、野球が早く上達する!
何だか、ここの再生工場は、数年後はもっともっと大き
くなっている予感がします。

ストーブの周りには、グローブが干してあります。

治療待ちのグラブです!
この数、、、、、、みなさん、もう少しお待ち下さい!

キッチンには、グラブが漬け物のように漬かっています。

このスパイク、、、よく部室の片隅にころがっています。

こちらも、ズラリ。

再生完成!

新品同様ですね。でも、使っている人の形を
ちゃんと覚えています。

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