何だ、この歓声は、、、、、
まるで、コンサートのような盛り上がりが５，０００人
の会場席から沸き起こる。
ここが、国際フォーラムAか、、、AだよA！
あの、デビット、カッパーフィールドを観に来たじゃな
か。ホールとしては最大級のステージだ。
　そして、この大歓声。誰かロックスターでも出るのか？
聞き覚えのある、イントロが会場に爆裂する！
　おいっ！これ「勝って泣こうぜ！」じゃないか、、、、
ってことは、俺たちの登場か、、、、、、
　コブシを振り上げステージに走り込むと、会場は興奮
の渦、、、、、、レーザー光線が走る！
　イッツ　ショー　タイム　！　！　！
　これが、コンサートじゃなくて何なんだ、、、、
　感謝祭って、こんなんだったっけ？
　俺たちは、誰なんだ？
　イエ～イ　イエイ　勝って泣こうぜ！
　サビのダンスも、会場中が踊る！　踊る！　踊る！
　レーザー光線がスピードを増す！
　会場のエネルギーとステージ上のエネルギーは等しく
なくてはならない、、、、、よって自然と会場のエネル
ギーがどんどんステージに迫ってくる。
　押しつぶされそうだぜ、、、、、、、
　一曲終わると、舞台袖に引っ込む。
　メンバー全員が、１００mを競争して来たかのような
荒い息使い。
　ちょっと、休ませてくれ。
　流れ出る汗を拭い、体力の回復を待つ。さんざん用意
していた体力は、あっという間にファンキーで最高なオ
ーディエンスに持って行かれた。
　次は新曲だ。どんな反応か、期待と不安で息が出来な
　い。
　そして、その時がやってくる。
　静かな空気を切り裂くような、イントロのブラスが響
　く！
ステージのエネルギーが、客席を圧倒させたかに見えた
そのとき、僕たちのダンスで客席がいっしょになる！
　これが初めて披露する曲か？
　なんだ、このグルーブは？
　最高じゃないか！！！
　、、、、なるほど。感謝祭で良かった。
　これが、コンサートだったら、もう、踊れない。
　覚悟は出来た。
　今までとは違うんだ。
　もう、まわりには、誰に求められないハリケーンが
渦巻いているのさ。その渦の中に飛び込む覚悟で臨まな
ければいけない。
　やってやろうじゃないか！最高のコンサートを！
　これが、伝説の始まりだ。
　この風に乗って、どこまでも行こうじゃないか！