先週のラジオの生放送が終わってから、猛暑のなか
世田谷に向かった。
　三軒茶屋から、世田谷線に乗って３つ目の松陰神社
前で降りると、もう汗が噴き出していた。
　この松陰神社の商店街は、ショーウインドーに音の
マークが貼ってあるところは、お店の前を通るとラジ
オでお店の情報が聴こえるという、画期的な事をやっ
ている商店街です。
　そんな、素敵な町並みを歩いていくと世田谷区民会
館ホールはあった。
　会館の外に大きな噴水があって、そこで子供達が水
浴びをしていた。それくらい外は暑い！
　会館の中に入ると、ホールから子供達の歌声が響い
てきた。今日、ここで定期演奏会を開く、世田谷ジュ
ニア合唱団だ。
　丁度，１部の「風のとおりみち」が始まったばかり。
まだ、お客さんのいない会場のまん中に座ると、そこ
は、外の暑さがうそのような、静かで、涼しげな夏が
あった。
　そして、かぞえ歌を聞きながら、会場にさわやかに
吹く風を感じた。
　遠い過去から、現在そして未来に向かって吹く風。
子供達の歌は、過去から届き未来に響いている。
　こんな、歌が聴ける幸せを何と表現したらよいのだ
ろう。
　そして、自分たちがステージングした「サウンド
オブミュージック」が始まった。
　このミュージカルこそ、世界遺産だ。
　あまりに美しいメロディーにのせて繰り広げられる
子供達の、等身大のミュージカル。
　時代と、国境を超えたと思った。音楽とはかくも素
敵なものなのか。
　そして、このミュージカルが未来に引き継がれて行
く。その、お手伝いが出来ただけでも幸せだ。
　ゴールデンウイークからずっと踊りのお稽古をして
きた子供達が、うれしそうに踊る姿に涙腺が緩む。
　現場には彩木先生が何度も足を運び、僕はそんなに
伺えなかったけれども、この作品を作った日々を思い
出して、それを一生懸命に踊ってくれている姿に感動
した。
　曲の編曲をされた若松先生から
　「このミュージカルを愛している方にステージング
　して頂き、感謝しています。」
　と言われ、うれしかった。
　みんな、何かを子供達に伝えようとしている。
　そして、子供達からさらにみんなに、、、、、、
本番は、言葉にならないほど素敵な演奏会になった。
　合唱団の先生方や、父兄の熱心な指導が実って、最
高のステージになった。
　満員の会場からも感動が感じ取れた。
　世田谷にいながら、世界のどこかにいる感じがした。
こんなコンサートが、、「サウンドオブミュージック」
を愛している人たちが、いつも世界のどこかでこんな
ステージを繰り広げているんだ。
　世田谷ジュニア合唱団の子供達にまた会いたい。
　また、素敵な音楽やミュージカルを一緒に体験した
い。
「サウンドオブミュージック」DVDになっています。
　この夏、是非家族で観て下さい！素敵な映画です。
　世田谷ジュニア合唱団のみなさん。
　すてきな演奏会をありがとう！